線量計を鉛のカバーでごまかす
昨年12月、東京電力福島第一原子力発電所の復旧作業現場にて、線量計の本体を鉛のカバーで覆い、被ばく線量を少なく見せるようにという指示が出ていたとの報告により、厚生労働省が調査を開始している。
復旧工事を請け負った下請け会社では、鉛カバーを装着した線量計を付け作業をした後、原発構内に鉛カバーを投棄させていたことが作業員らの報告で発覚した。
By midorisyuずさんな管理に国民の怒り爆発
新聞各社が報じたこのニュースにツイッターは大荒れ。特に原発の再稼働に反対している人々は怒りを抑え切れないといった様子だ。
「これは酷い。実際には指示に従わず、鉛カバーは付けなかったという言葉を信じたいね」「事実だとしたら本当にやるせない……現実問題として、現場作業員の人材は30年超に渡って果たして足りるのだろうか……」「朝日新聞の一面でも見た。やってるだろうとは思ってたけど酷い」「これが原発の本質その頂点にいる東電はただのブラック企業」「完全に狂ってる……」「これは悪質な被ばく隠しと言うほかない」「何がひどいって人体じゃなく線量計をカバーしていること」
など、怒りの言葉が飛び交っている。国会事故調査委員会の調査結果では自然災害というより、「人災」であるという結論に達した今回の原発事故。それにもかかわらず、逮捕者が出ることもなく、損失は「増税」で賄われる。
政府や東電への不信感が高まり続ける昨今、同ニュースを受けた国民の反応は怒りを通り越し、もはや「あきらめムード」といったほうが正しいのかもしれない。
CNN.co.jp
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