スイス連邦鉄道がエコ・チケットを導入へ
スイス連邦鉄道(SBB)は現在、エコ・チケットの導入を検討している。エコ・チケットとは、乗客が自らの意志で、追加料金を払うことで、環境に配慮したサービスを受けることができるというチケットだ。
このアイディアは、そもそも顧客からの意見から始まった。SBBは現在、乗客がどの程度の関心を持っているのかを調べている。
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Mike Knell只今システムを検討中
実際にどのようなシステムが導入されるかについては、まだまだオープンな状態。現時点で前面に出ている構想では、エコ追加料金を支払った乗客に対し、列車が原子力発電による電力を使用することなく運転されていることを保証するというもの。
SBBは、この追加料金を原子力エネルギーからの撤退や、水力や風力といった再生可能エネルギーの確保に利用することができる。そして顧客は、どんなエネルギーにこの追加で支払われた料金が使われているのかについて正確な情報を得ることができるのだ。
このSBBの動きを受けてスイスキリスト教民主党は支持を表明し、このエコ・チケット導入に向けて、エコ追加料金を運賃の5%と設定した提案を既に取りまとめた。
ドイツのエコ・チケット
エネルギー革命に向かって国中で懸命に努力を続けている隣国ドイツのドイツ鉄道(DB)では、既に数年前からエコ・チケットが導入されている。と言っても、大口の顧客やグループに限定して、特別にエコ・チケットを販売するというものだ。
DBの場合、エコ追加料金は、運賃の1%にとどまっている。DBのトップは昨年、このエコ・チケットをまもなく一般乗客に対しても開放すると発表した。
Neue Urner Zeitung
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