高密度の太陽光を熱に転換し、太陽炉や水素製造に利用
宮崎大学は2012年7月27日、世界最高レベルの集光度を誇る、国内最大級のビームダウン式太陽集光装置を木花キャンパスに設置した。
※ビームダウン式太陽集光装置
太陽を追尾する凹面鏡により集められた太陽光を、中央タワーの楕円鏡で下方に再反射させて集光する、三鷹光器株式会社(東京都三鷹市)が開発したビームダウン(下方照射)方式を採用。
国内最大級の太陽集光装置は100kWthの発熱量
敷地面積は60㎡、中央タワーの高さは15mで、太陽を追尾する80基のへリオスタット(集光鏡)、合計800枚の凹面反射鏡が太陽光を1ヶ所に集める。
こうして高密度に集光された太陽光を熱に転換し高温を得る“太陽炉”として、太陽電池の原料となる金属シリコンを製造する研究や、太陽熱による水素製造に関する新潟大学との共同研究などが行われる予定。
プレスリリース(平成24年度)|宮崎大学:
http://www.miyazaki-u.ac.jp/public/public/release/press