風力発電施設の新規建設が各地で難航
独Der Westen誌が、現在各地で起こっている風力発電施設を建設したい行政と市民の間の衝突についてリポートしている。
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max_ff_g連邦風力エネルギー協会は、2012年に建設される風力発電施設の総発電量が、原子力発電施設2か所分の発電量に匹敵する2.5ギガワットに届くことを期待している。
ライン川下流の平野地帯では、気象学的に見れば風力発電施設が大活躍するであろう地域だ。しかし市民による反対運動と生態学的な懸念により、各地で施設の新規建設が難航している。
”市民と敵対しないこと、市民と協働すること”
風力発電施設の建設をスムーズに進めるために必要なことは、「市民と敵対しないこと、市民との協働で建設すること」だと、風力発電機組立業のディーター・エーリングフェルト氏は自身の経験をもとに語る。
彼の会社があるイッセルブルグ市は、風力発電施設建設の際、市民が二重に利益を得るという視点にフォーカスした。一つ目は市民がエコ電力の供給を受けることができるという点、二つ目は市がこれを自ら供給するという点だ。
エネルギー供給法のおかげで、余剰電力の買取最低価格は保証されており、3-4%の利益が出る。またこの補助金がなくなったとしても、風力発電供給の販売単価は、市場価格と大きくは変わらない。
市民の意志に反して風力発電施設を建設したのでは、なんの意味も持たないのだ、とエーリングフェルト氏は強調する。
WAZ
http://www.derwesten.de/politik/buergerprotest-bremst-windkraft