”回収されたゴミにその後何が起こっているのか考えたことはありませんか?”
The Ecologistが、一人の少女が米国におけるリサイクル事情についてのメッセージを掲載している。少女の名はグレイス・リー、韓国系アメリカ人のようだ。彼女は韓国ソウル市の気候変動および環境局、資源リサイクルマネージメント部門で1ヶ月間のインターンシップを終えたばかり。
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Wisconsin Department of Natural Resources米国は、経済面でも技術面でも、世界で最も先を行く国の一つだ。にも関わらず、しかしゴミ処分やリサイクルはあまり重要視されていない。
フランシス・ハリス氏が2004年に発表した「Global Environmental Issues」の中で、世界人口の5%にあたる米国市民が、全世界で消費される資源の30%を消費し、全世界から排出される廃棄物の30%を排出していると指摘されている。
”なぜアメリカ合衆国はゴミを大量に排出しながら、それを効率的にマネジメントしないのですか?”
確かに米国は豊富な資源と、ゴミの埋め立てをするための広大な土地を持っている。しかしその埋立地が、隣接する都市に流れこむ地下水を汚染する可能性は考慮されていない。また、埋立地にも限界があるということを見ないようにしていると少女は指摘する。
アメリカでは、家庭ごみのわずか28%しかリサイクルされていない。さらに衝撃的なのは、埋立地や焼却炉で処分されているゴミの80%がリサイクル可能であるという事実だ。そして排出されるゴミの量は、30年前と比べて倍になっている。
彼女は、「現在28%であるリサイクル率を100%にまで引き上げることは可能なはずだ、まずはどれがリサイクル可能なゴミかを学ぶことが最初の一歩である」と呼びかけている。
The Ecologist
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