脱退なんて聞いてない!?
日本では原発の再稼働をめぐり、一般市民による政府への抗議活動が続いているが、カナダでは温暖化対策をめぐり、若者たちが政府に強く抗議をしている。
Montrealgazetteの取材に対し「政府は私たちの声を聞きたくないようだ」と語るのは、モンテリオールの住民アメラ・ポシアンさん、23歳。カナダ政府の温暖化対策に対して、国際間でどのような話し合いをしたのか、十分な情報を開示するべきだとしている。
カナダ政府は、1997年に先進国に温室効果ガス削減を義務づけた京都議定書に批准したが、昨年12月、南アフリカで開かれた気候変動枠組締約国会合ならびに京都議定書締約国会合の席で、京都議定書そのものから正式に脱退することを表明。国際社会から批判をあびている。
この会議には、アメラさん自身もカナダの青年代表として出席していたが、政府が脱退を表明したくわしい経緯については知らされていなかったという。
「政府は聞くふりをしているだけ」
京都議定書から脱退するには、法的な手続きが必要だが、それに関する最新の文書は、公にはなっていない。
アメラさんらは、カナダ政府は「透明性」「市民がつくる社会」を強調しているものの私たちには十分な情報を与えていない。表向きのアドボカシー活動にだけ参加させ、一緒に考えるポーズをとっているだけだと批判する。
この件に関してケント環境大臣からのコメントはこれまでのところ得られていない。
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