大気汚染の状況を環境省が公表
海外サイト「ACTU-ENVIRONNEMENT」において、フランス環境省から発表されたフランスの大気調査の結果を詳しくレポートしている。今月3日に環境省が公表したのは、2011年度の大気の汚染レベルと2000年から2011年にかけての大気の質や汚染の傾向についてである。
※画像はイメージですPM10が緩やかに上昇
汚染物質の濃度にはほとんど変化が見られなかったという。空気の質は空気中の汚染物質に左右され、その時の天候でも大きく異なるためだ。しかし2010年から2011年にかけて大気中のPM10の割合は、特に都市部や交通量の多いところで緩やかに上昇しているという。
PM10とは大気中の粒子状の物質のことで健康被害の原因ともなるものだ。フランスでは現在この物質による健康被害を被る人は1200万人にものぼるという。またPM10をめぐってフランスは欧州連合司法裁判所から起訴されている。
その他の汚染物質の状況
大気中の二酸化窒素(NO2)においては、2000年から2011年の間にその濃度は都市または都市周辺、農村地帯、工業地帯で著しく低下したが、都市または都市周辺の交通量の多い一帯では常に一定量の濃度が確認されているということだ。
一酸化炭素と二酸化硫黄の濃度は引き続き低下しており、現在のところオゾン層に対して影響のある量は確認されていないということである。
ACTU-ENVIRONNEMENT
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