トイレ排水を分別して、汚染物質ではなく資源に
米国の科学専門雑誌Sceienceが、どのようにしたらゴミを減らすことができるか、より効率的に資源ゴミを再利用することができるかというテーマでシリーズを展開している。
19世紀の終わりににヨーロッパから全世界へと広がっていった水洗トイレは、人間による水循環において中心的な役割を果たしている。現在では、洗浄水の量を削減したモデルや、尿や固形物を分別して回収し、コンポストに回すモデルまで、様々な環境に配慮した技術がある。
オランダのデルフルト大学では、トイレ排水に含まれる窒素の除去技術の開発が進んでいる。既に実用化もされているアナモックス菌プロセスと呼ばれるもので、特定のバクテリアが、硝酸塩と亜硝酸塩を窒素に分解して空気中に拡散される。これにより、河川に害を及ぼす水の富栄養化を防ぐことができる。
まだまだ技術の進歩は止まっていない
また米国ペンシルバニア州立大学のブルース/ローガン氏は、固形の有機廃棄物から微生物燃料電池を開発している。特定のバクテリアを用いて、酢酸などといった発酵プロセスの廃棄物から直接発電するのだ。
さらに、金属原料にも、さらに大きな再生の可能性があるとのこと。鉄、ニッケル、ドウなどのように頻繁に利用される金属は、既に大部分が再利用されているが、実は鉱山から金属に加工されるまでの間に、失われる割合も大きい。例えば、ニッケルなら48%もが失われている。
Science誌は、これは技術的な問題ではなく、リサイクルシステムの確立が必要なのだとしている。そしてそれは、社会からの後押しされることで促進されるのだとのこと。
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