究極のエコカーが登場
先日、閉幕したロンドンオリンピック。日本勢の奮闘のかげに隠れてしまったせいか、あまり話題にはのぼっていないが、廃棄物ゼロのオリンピックを目標に掲げていたこの大会では、さまざまな新しいエコ技術が披露された。
そのひとつが燃料電池自動車のタクシーだ。水素を燃料として動く燃料電池自動車は、排気ガスを出さないため「究極のエコカー」といわれている。現時点は、量産化することが難しく、大手の自動車会社で試験的につくられているだけだが、次世代のエコカーとして期待されている。
ロンドンオリンピック開催中は、3台の黒塗りの燃料電池自動車が各会場の間を走行した。
燃料補給に90分の遅れ
しかし、燃料の補給についてはハプニングもあった。燃料の補給地はスウィンドン市のホンダのサウスマーストン工場内にある水素ステーション。この水素ステーションは、ホンダとイギリスの産業用ガス会社のBOC社、経済開発会社フォワード・スウィンドン社の協同によって、昨年9月にオープンしたものだ。
先日末ここで燃料を補給する際、補給完了時間が予定より90分以上遅れた。BOC社は、これについてエンジニアの到着が予定より遅れ、システムを稼働させるのに時間がかかったこと、燃料補給の際にメディアの取材申し込みがあり、その許可をとるのに本社への連絡で時間がかかったことが理由だと説明。
しかし、その後の運行については、滞りなく進み、燃料電池車の価値を世界に知らせるよい機会になったはずだと述べている。
ホンダ
http://www.honda.co.jp/FCX/concept/index.html