バスの定時走行を阻害
栃木県は平成27年度10月13日~19日に実施した「とちぎエコ通勤week」の結果について12月22日に発表した。
一般社団法人自動車検査登録情報協会調べの「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」で全国5位に位置するなど、同県民にとって自動車は生活に密着した交通手段であるが、一方で、通勤時間帯の交通渋滞や公共交通機関の定時走行阻害が問題になっている。
こうした事態を解消するため、県、市町村、民間等事業者による統一行動週間「とちぎエコ通勤week」が行われた。
路線バスとタイアップ
この取り組みに参加登録したのは、民間等事業所の約17,500名を含む約36,000名。エコ通勤に参加した延べ約128,000名の内、エコ通勤を行ったのは延べ約52,400名で、エコ通勤率は40.9%、通常日より8.3ポイントの上昇だった。
路線バス通勤に誘導するため、関東バス、東野バス、JRバスでは「バス100円乗車証」を発行し、マイカー通勤者の運賃を1回100円とした。発行されたのは653枚、延べ使用回数は1,241回だった。
栃木バス協会は、JR宇都宮駅を経由するバス車内に掲出したラッキーナンバーで懸賞を募る「路線バス利用促進キャンペーン~ラッキーバスに乗ろう~」を実施し、269通の応募を得た。同協会では路線バス約300台の車体フロント面にバスマスクを掲示した広報カーでエコ通勤weekの周知も図っている。
今回の取り組みの結果、エコ通勤の内訳を全てバス通勤として試算すると、7日間にCO2約30トンが抑制された。これは1年間に杉の木約2,100本が吸収する量に匹敵する。
(画像は実施レポートより)
平成27年度「とちぎエコ通勤week」実施レポート
http://www.pref.tochigi.lg.jp/栃木県 プレスリリース
http://www.pref.tochigi.lg.jp/