工業系廃棄物の発生量増大の見込み
DOWAホールディングス株式会社は2015年12月17日、ミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)に建設していた同国初の管理型最終処分場を完成させ、廃棄物の受け入れを開始したと発表した。
現在、ミャンマーでは経済開放政策が進められており、ミャンマー政府と協力してティラワ経済特別区を開発中の日本をはじめ、各国の企業進出が急増し、交通や電力などの基幹インフラも整備されてきた。
今後、増大が予測される工業系廃棄物を適正に処理することが求められるが、同国には、米国環境保護庁(United States Environmental Protection Agency, Us EPA)の構造基準など、国際的基準に則った最終処分場がなかった。
排出元のニーズに合わせて
同社の子会社、DOWAエコシステム株式会社(以下、DOWAエコシステム)は、日本の他、インドネシアやタイ、シンガポールの東南アジアや中国で、環境・リサイクル事業を展開し、廃棄物処理・金属リサイクル・土壌浄化などを手がけている。
ミャンマーで廃棄物処理事業を行うため、DOWAエコシステムが2014年12月にティラワ経済特別区内に設立したGOLDEN DOWA ECO-SYSTEM MYANMAR CO.,LTD.により、このたび、管理型最終処分場の営業が開始した。
同特別区内に加えて、ミャンマー国内の工業系廃棄物の最終処理を受け入れ、さらに、総合的な廃棄物管理サービスを提供するという。収集運搬から廃棄物の性状に合わせた中間処理、リサイクルまで、多業種にわたる排出元の適正処理ニーズに対応したものとなる。
(画像はニュースリリースより)
DOWAホールディングス株式会社 ニュースリリース
http://www.dowa.co.jp/jp/ir/news/2015/20151217.html