技術革新のアカデミー賞
三菱電機株式会社は、2015年12月17日、大規模太陽光発電システムやデータセンターなどの直流回路設備で開閉機器に用いる「直流高電圧対応ノーヒューズスイッチ」が、米国の「2015 R&D 100 Awards」を受賞したと発表した。
“技術革新のアカデミー賞”といわれる同賞は、世界の優れた技術として毎年100件の実用化された製品を選定するもので米国R&Dマガジン社が主催する。
プロのコンサルタントや大学関係者、産業界の研究者などで構成された専門家が公募案件から技術的な重要性、独自性、有用性を評価している。同社にとっては今回で25件めの受賞となる。
受賞に至った技術
「直流高電圧対応ノーヒューズスイッチ KB-HDA」は、業界直流回路を瞬時に遮断する業界初の直流遮断技術「ARC SWEEPER」をもつ。
通電回路が切り離されると、スイッチ内に強い発光と高温の放電現象(アーク放電)が発生するが、これを消滅し高電圧を遮断する。他に、開閉機器を長寿命化させる耐減磁構造を採用している。
同製品は、大規模太陽光発電システムの安全性の向上に寄与する点も評価された。業界最小サイズで直流高電圧に対応することに加えて、誤配線を未然に防止する逆接続可能な性質、電気的開閉寿命が1500回という長寿命を実現している。
(画像はニュースリリースより)
三菱電機株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2015/1217.html