東京電力のスマートメーターシステム
東京電力株式会社(以下、東京電力)と東京ガス株式会社(以下、東京ガス)は、東京ガスが行う検針業務を、東京電力の電力スマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した自動化の可能性を検証するため、共同実証試験を開始すると2015年12月21日に発表した。
実証試験で、東京ガスは通信成功率や通信所要時間などの結果を通して、装置やシステム全体の性能・有効性を検証し、東京電力はスマートメーターやスマートメーターシステムについて技術・運用面の課題を明らかにし、新たな事業展開に反映させる。
スマートメーター用無線のUバスエア
共同実証試験は、東京都小平市の約500戸の住宅を対象に2016年1月から8月までの8カ月間に実施する。500戸の内、戸建て住宅が約450戸、集合住宅が1棟約50戸となる。
実証を行う住宅にはスマートメーターが設置済みで、今回、新たに設置した試験用のガスメーターと無線通信で接続し、スマートメーターシステムにより試験用ガスメーターの検針データを取得する。
東京電力は、これまでに約370万台のスマートメーターを設置しており、2020年度までに全顧客約2,700万台の設置を終了する予定。
この通信試験では、スマートメーター用無線国際標準規格に準拠したUバスエアが使用される。これは都市ガス業界、LPガス業界、水道メーター業界が参画する「NPO法人テレメータリング推進協議会」が標準化した無線用の通信規格である。
両社は実証結果を電力・ガス料金の負担軽減や業務の効率化に生かしていく考えである。
(画像はプレスリリースより)
東京電力株式会社・東京ガス株式会社 プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20151221-01.html