エコマークを取得したアンモニア製造プロセス
昭和電工株式会社は、2016年1月18日、同社の川崎事業所が導入した「プラスチック製容器リサイクルによるアンモニア製造プロセス」が「エコマークアワード2015銀賞」を受賞したと発表した。
アンモニアの製造では原料として水素を用いるが、その水素は石油系原料から製造されるのが一般的である。
同社は、使用済みプラスチックを熱分解して水素が主体の合成ガス化する技術を開発し、取り出した水素をアンモニア製造の原料の一部にしている。
この技術は2015年7月にエコマークに認定され、製造プロセスが取得した環境ラベルでは世界初となった。現在、同社の液化アンモニア「エコアン」の製造で使用済みプラスチックが占める比率は全体の65%に及ぶ。
エコマークアワード2015
公益財団法人日本環境協会が2010年に創設した「エコマークアワード」は、環境配慮型商品の製造、販売、普及啓発を通して持続可能な社会の形成に寄与した企業・団体などを表彰する。
今回、「プラスチック製容器リサイクルによるアンモニア製造プロセス」は、高効率なリサイクルを実現した革新的な技術であることが評価され、「銀賞」に選定された。
他に、消費者による資源回収行動から新たな製品を製造し、資源循環の好例となること、一般消費者に資源循環を理解する機会として工場見学を実施していることなども受賞理由となった。
昭和電工株式会社 ニュースリリース
http://www.sdk.co.jp/news/2016/14072.htmlエコマークアワード2015
http://www.ecomark.jp/award/2015/