大幅な省エネを実現
三菱重工業株式会社は、中部電力株式会社と共同で、ビル用ガス空調や工場用ボイラーから置き換えることで大幅な省エネを実現する空冷ヒートポンプチラー「MSV」を開発したことを発表した。
工場用ボイラーより約40%省エネ
今回開発された空冷ヒートポンプチラー「MSV」は、60度までの加熱運転が可能となっているので、ビル用空調で多く採用されている標準加熱温度60度の吸収式冷温水器からの置き換えが、屋内空調設備の改修無しで簡単にできるようになった。
また、三菱従来機と比較して運転可能な外気温度範囲が大幅に拡大されており、飲料工場の冷却工程などを想定した冬季の冷却運転や、機械工場の洗浄工程などを想定した夏季の加熱運転が可能となっている。
省エネ性能としては、加熱能力150kW機(50馬力相当機)で、加熱COP3.41、冷却COP3.28を実現しており、工場用ボイラーから置き換えた場合で年間エネルギー量とランニングコストを約40%削減できる見込みとのことだ。
加熱能力150kW機(50馬力相当機)と118kW機(40馬力相当機)が用意されており、三菱重工より2016年10月より販売予定となっている。
(画像はプレスリリース 別紙PDFより)
三菱重工 プレスリリース
https://www.mhi.co.jp/news/story/160216.html