電力供給の安定化を
三菱日立パワーシステムズ株式会社は、2016年2月8日、モンゴル最大の石炭焚き火力発電所のリハビリ工事を受注し、同国のエンジニアリング最大手、MCSインターナショナル社と共に2018年10月の完了を目指すと発表した。
モンゴルでは鉱物資源開発を中心とした経済成長が進み、首都ウランバートルやその周辺で急増する電力需要に見合う供給能力が求められている。その一方で、従来の発電設備は燃費効率が低く、システムの老朽化や環境への影響が課題となっていた。
設備の性能向上と寿命延伸
この改修プロジェクトはこうした事態を改善するため、独立行政法人 国際協力機構(JICA)の円借款案件として行う。モンゴルの国営電力会社、第四火力発電所が所有する火力発電設備の燃費効率を改善し、電力供給の安定化を図るものである。
発電設備5~8号機では石炭粉砕ミルのコア部品を更新して長寿命化する。これは石炭を粉砕し粗粒をカットする装置で、ボイラーの燃費を高効率化し、窒素酸化物などの排出を抑制する。1~8号機では、ボイラーなどに付着した煤、ダストを除去するスーツブロワを追設して熱交換比率の低下を防止する。
(画像はニュースリリースより)
三菱日立パワーシステムズ株式会社 ニュースリリース
https://www.mhps.com/news/20160208.html