発電効率55％の定格出力700W水素燃料電池システムを発売

東芝燃料電池システム株式会社は、2016年3月8日、世界最高水準の発電効率を達成した定格出力700W水素燃料電池システムの商用販売を開始した。

この製品は、同社が山口リキッドハイドロジェン株式会社、長府工産株式会社、岩谷産業株式会社と共同で山口県「やまぐち産業戦略研究開発等補助金」事業の採択を受け、同社が開発を担当したもので、2014年度に開発したモデルをベースとしている。

特長は、発電効率55％を実現した上に、水素をそのまま燃料として発電するためCO2を発生せず、発電するまでの所要時間はわずか1～2分である。

新製品は同社の自立型水素エネルギー供給システムH2Oneに採用される他、再生エネルギーを活用したビル施設や水素ステーションでの使用が想定される。

同社は、2015年度の山口県事業では出力が3.5kW、純水素を使用した燃料電池システムを開発した。これは定格出力700W水素燃料電池システムに匹敵する性能を備え、特長も共通する。

周南市で3月から実施する実証試験では、稼働データを収集し運転方法・適用メリットなどを検証する。2017年度中に商用化する予定である。

（画像はニュースリリースより）




東芝燃料電池システム株式会社　ニュースリリース
https://www.toshiba.co.jp/