発電量の推定に活用
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、「日射量データベース閲覧システム」に日射スペクトルデータとアジア標準日射データベースの機能を拡充し、2016年3月30日に公開した。
このデータベースは、800カ所以上の傾斜面や方位における日射量を時間別、月別にデータ化し、日射量の分布を地図上に示したもので、太陽光パネルの設置に際し日射量から発電量を推定するツールとして、太陽光発電の事業者や施工業者などが活用している。
研究開発やビジネスの検討に
日射スペクトルデータベースは、5地点(北海道・長沼町、茨城県・つくば市、岐阜県・岐阜市、佐賀県・鳥栖市、鹿児島県・沖永良部島)の日照スペクトルデータを気象データアジア標準日射データベースと合わせてデータペース化し、閲覧とダウンロードを可能にした。
アジア標準日射データベースは、アジア地域の日射データの月平均値、時間平均値を、NEDO事業やWRDC(World Radiation Data Centre 世界放射データセンター)から算定し、データベース化したものを閲覧可能にした。
また、年間月別日射量データベース(MONSOLA-11)の表示機能に「年変動」を設け、グラフ表示を可能にしたことで、各月、年平均・各季節における変動の幅が明確になった。
今回のデータベースの整備は、NEDOが一般財団法人日本気象協会に委託した事業の成果による。今後、発電量の予測が高精度になる他、太陽電池の新材料の適用や新タイプの開発、太陽光発電事業のアジア地域への展開などに貢献すると考えられる。
(画像はニュースリリースより)
NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100545.html日射に関するデータベース
http://www.nedo.go.jp/library/nissharyou.html