中小型機種に超々臨界圧石炭火力技術を導入
株式会社IHI(以下、IHI)は、2016年4月11日、インドネシア向けに超々臨界圧(USC)石炭火力発電ボイラの本体機器を供給する業務を住友商事株式会社から受注したことを発表した。
世界最高水準の蒸気条件を実現したUSCボイラなど、IHIは国内外の石炭火力発電ボイラや環境設備への納入実績をもつ。
超々臨界圧(Ultra Super Critical)の蒸気条件で稼働するUSCボイラは、超高温・超高圧化による高い発電効率と同時に、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を抑制した環境負荷低減を可能にしている。
さらに、高効率石炭火力発電技術の活用で中小型にダウンサイジングして、中規模の電力需要と優れた環境性能を両立させた。
インドネシアの電源開発プログラム
インドネシアは増加が著しい電力需要に対応するため「35GW新規電源開発計画プログラム」を推進している。これは35GWの電源を5年間(2015年~2019年)で整備するというもの。
同国の国営電力会社、PT.PLN(Persero)は、ジャカルタ市西方約80kmに所在するロンタール石炭火力発電所内に既設の1-3号機に加えて4号機の増設を計画し、USCボイラはその拡張工事向けに導入される。
ジャカルタ近郊電源での増設は早期の供給電源として期待されており、2019年に運転を開始する予定である。
(画像はプレスリリースより)
株式会社IHI プレスリリース
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