海事業界初の共通プラットフォーム
富士通株式会社(以下、富士通)は、2016年5月6日、国際船級協会の一般財団法人日本海事協会と共に、海事業界初の船舶ビッグデータプラットフォームを構築し、4月に稼働を開始したと発表した。
近年、海上ブロードバンド通信が充実してきたことで船舶の運行情報などの収集やモニタリングができるようになった。
これらの情報を省エネ運航などに活用することが期待されているが、データ運用やセキュリティ対策などの仕組みを個別に構築するにはコスト面などに課題があり、これまで実用化は限定的だった。
シップデータセンターが運用
日本海事協会の子会社、株式会社シップデータセンター(以下、シップデータセンター)が、船舶ビッグデータプラットフォームをサービスとして運用する。個船からの航海系情報や船舶搭載機器のデータ、全球の気象情報を一括収集・蓄積し、各々の海事事業者に特化したデータフォーマットをWeb APIで提供する。
シップデータセンターはインターネットで船舶データを蓄積、配信するが、船舶ビッグデータプラットフォームにはウイルスチェックやユーザー認証などのセキュリティ機能が備わっているため、海事業界の共通プラットフォームとして安全に利用できる。
富士通は、今後、船舶ビッグデータプラットフォームの機能を拡充して船舶データの有効活用を進めると共に、新規国際標準規格にも迅速に対応する方針である。
富士通株式会社 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/05/6.html