中小企業にも求められる排出削減対策
日本商工会議所は、中小企業向けに電気、ガス、ガソリンの使用量、CO2排出量を見える化できるツール「CO2チェックシート」(改訂版)の提供を2016年4月27日から開始した。
政府は2013年度から2030年度までに温室効果ガスを26%削減するとした約束草案を掲げている。これを実現するため、中小企業に対しても、省エネ意識の向上や省エネ・省CO2ポテンシャルの掘り起こしなどを求める「地球温暖化対策計画」の策定が予定されている。
コスト削減効果もわかりやすく
「CO2チェックシート」は、省エネや節電に取り組むノウハウの取得や人手に余裕がない中小企業や小規模事業者などに向けたもので、利用しやすいエクセル形式の無料ツールとなっている。
毎月の電気、燃料の使用量や電気代などを「CO2チェックシート」に入力すると、自動的にCO2排出量を計算し、簡単な操作でグラフ化もする。
改訂版では、「コスト削減効果」や「CO2排出削減量」のシミュレーションを行う機能が追加されている。例えば、照明設備の蛍光灯をLEDに変更するとどうなるかを画面上で確認することができる。
「CO2チェックシート」の活用で、事業者が自社の状況を把握しやすくなると共に、省エネ・省CO2による効果を量れると期待される。日本商工会議所のホームページから無料でダウンロードができる。
日本商工会議所 プレスリリース
http://www.jcci.or.jp/news/2016/0427002000.html