ミサワホームのエムスマートシティ熊谷
東京ガス株式会社の家庭用燃料電池「エネファーム」と「停電時発電機能」オプション品が、ミサワホーム株式会社の「エムスマートシティ熊谷」の全73戸に採用された。
(画像はプレスリリースより)
エムスマートシティ熊谷は、省CO2の街を実現するスマートタウンを計画、災害時に持続可能な機器を搭載し、ゼロエネルギー・ゼロ災害の街を目指している。そのコンセプトに必要な設備として今回の採用が決定したが、東京ガス管内で新築戸建分譲住宅全戸に設置というのは初めてこと。
ミサワホームは街全体を「微気候デザイン」でランドプランニングし、クールスポットや風の通りを作る打ち水効果のクーリングなど独自のアイテムを取り入れている。各住戸には、エネファームの他に、太陽光発電システム、HEMS、EV充電用外部コンセントを設置、通風・排熱も促す。
家庭用燃料電池「エネファーム」
エネファームは、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素との化学反応で発電し、この電気を家庭内で利用するシステム。
電気をつくる場所と使う場所が同じだから、送電ロスはなく、発電時に出る熱も活用できる。試算条件によるが、CO2排出量は約49%、一次エネルギー消費量は約37%削減可能、光熱費は年間約5~6万円減らせる。
「停電時発電機能」オプション品は、停電発生時点でエネファームが発電していれば、停電時に700W以下の電力を最長約4日間(96時間)使用できる。ただし、都市ガスと水道が供給状態でないとエネファームは発電しない。
また、全使用電力が上限に達すると休止するが、使用電力を減らせば再開。停電時、排熱処理として浴槽への自動排水動作を設定する必要がある。
東京ガス株式会社プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20140827-01.html