Wi-Fi AP付LED照明
日本電気株式会社(NEC)は、Wi-Fiネットワーク環境の構築のために電源設備の設置や工事作業などの必要がない「Wi-Fiアクセスポイント(AP)付LED照明」の販売を開始した。
(画像はプレスリリースより)
2020年までに外国人観光客を年間2000万人にするとの国家的目標に備えて、主要な交通都市基盤での「無料公衆無線LAN(Wi-Fi)」整備が進められている。それに伴いAPの設置とAP用の電源確保のため、電源配線工事や有線LANの設置工事が必要で、工事費用、運用コストが課題になっている。
新製品はLED照明にAPが内蔵され、Wi-Fi基地局まで無線LANで接続できるため、初期導入費が7~8割抑えられる。NECではこれまでのAP設置のノウハウを生かし、新製品の設置にあたり、照明照射範囲や電波到達を配慮した設計を支援していく。
さらに、同製品を緊急地震速報機と連動させれば、照明の点滅や色変化で耳の不自由な人への告知が可能になる。
横浜シーサイドラインで実証実験
株式会社横浜シーサイドライン(新杉田駅-金沢八景駅)は、駅構内でのWi-Fiネットワークの実証実験を10月末から開始する。
利用客の多い新杉田駅など主要な駅のホームに「Wi-Fiアクセスポイント付LED照明」を10カ所ほど設置する。ネットワーク環境の構築後に、駅職員がスマートフォンやタブレットを使って業務連絡、緊急通信を行い、その使用状態を確認する。また、時間や天候の変化によって電波状態がどうなるかを検証する予定だ。
NECプレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201410/20141017_02.html