超高輝度で大光量
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構のプロジェクトで、四国計測工業株式会社と株式会社STEQ、鹿児島大学は、超高輝度、大光量の省エネ型LED照明を開発した。
(画像はプレスリリースより)
高天井照明、投光器に使用される高輝度放電ランプ(HIDランプ)照明の省エネルギー化が求められているが、発光部の高温化で寿命が低下する、あるいは発光効率が低下する問題があった。
開発したLED照明はLEDの集積率を高め、放熱を強化することで、大光量、長寿命、省エネルギーを達成。単一面光源による照明では世界最高クラスの性能だ。
省エネ型LED照明のしくみ
大光量の単一面光源を可能にしたのは高出力COBモジュール。これで熱伝導に優れた基板が採用され、基板上には高密度で多数のLEDチップを配置した。その結果、マルチシャドウ(多重影)を起こさずに均一で強い光を遠くまで照射できるようになった。
さらに、熱伝導に優れた基板でCOBからの熱伝導性を高めると同時に、発生した熱を効率的に放熱させるヒートシンクを開発。発光部の放熱性を改善した。
これまでの高輝度放電ランプ(HIDランプ)照明と比べると、投光器が約53%、高天井照明が約64%の省電力で、同等の照度を実現している。
四国計測工業が、超高輝度、大光量のLED照明、投光器などの照明器具、光源としてのCOBモジュールを10月8日に発売する。
今回の技術は「グリーン・イノベーションEXPO2014」(11月12日~11月14日)の「NEDO省エネルギー技術フォーラム2014」で展示、発表する。
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100320.htmlグリーン/イノベーションEXPO2014
http://www.jma.or.jp/green/