スマートタウン
東邦ガス株式会社は、名古屋市港区の港明用地に総合エネルギー事業のモデル地区「スマートタウン」を建設し、先進のエネルギーシステムを導入する。
第Ⅰ期開発計画がまとまり、平成27年春に基盤整備、平成29年にエネルギー供給を開始する見通しが立った。エネルギーシステムとは、ガスコージェネレーションにグリーン電力や大型蓄電池、太陽光発電、運河水熱利用を組み合わせたもの。
電気、熱、情報のネットワークとCEMS(コミュニティ・エネルギーマネジメント・システム)の導入は中部圏では初めて。ガスコージェネレーションと大型蓄電池のシステムの都市再開発での構築は日本初の試みだ。省エネルギー率40%、CO2削減率60%を実現する。
エネルギーシステムの特徴
1 エネルギーセンターからエリア内の施設に供給する電力は、発電電力(ガスコージェネレーション、太陽光)や受入電力(木質バイオマス電力など)。
夜間の余剰電力を充電し、昼間のピークカットに放電するNAS電池により、外部グリーン電力が安定的に使用でき、ガスコージェネレーションは効率的な安定稼働に。災害時のエネルギー供給にも貢献する。
2 ガスコージェネレーションは熱電バランスの最適化で、通年の高稼働率を維持し省エネ性を高める。低温水を熱源として発電させるバイナリー発電の採用で、排熱を最大限に活用する。エリア内の港北運河も熱源にしてエネルギー使用量を削減する。
3 エリア内のエネルギー需給管理は電気、熱、情報のネットワークで一括して行う。外部グリーン電力やガスコージェネレーションなどの発電電力、NAS電池の充放電を需給調整する。また、電力システムと熱システムによる最適運転で省エネ効果を高める。
CEMSと各施設に設置したエネルギー管理システムの連携で空調、照明のデマンドコントロールを行う。ピーク時の省エネで電力、熱の需要抑制とピークシフトにつなげる。
(画像はプレスリリースより)
東邦ガス株式会社プレスリリース
http://www.tohogas.co.jp/