食品市場に再参入
錠剤やカプセルの包装を手がけるCKD株式会社は、省資源を実現する食品用の新型ブリスター包装機を2014年12月5日に発売した。
同社は、医薬品を指で押し出す包装形態(PTPシステム)で80%以上のシェアを誇るトップメーカーだが、同時に食品包装機も長年販売してきた。
近年、食卓での孤食化が進み、個食(食品を一人分ずつに分けたもの)のニーズも高まっている。同社は、市場規模が8兆7000億円まで膨らんでいる惣菜市場に対して、20年ぶりに刷新した食品包装機で再参入することになった。
エコブリスタ CFF-360E
新製品の包装機「エコブリスタ CFF-360E」は、現在、業界で広く使用される袋物包装と異なり、器として使用可能なブリスター包装を行う。ゼリーやガムシロップなどに採用されるブリスター包装は、加熱成形したロール状の容器フィルムに中身を充てん後、シールや打ち抜きを施したもの。
同社は、業界で現在、広く使用される袋物包装に替わる包装形態として、ブリスター包装を提案していく。食の安全、人の安全、優しさをテーマに開発された新製品は以下の特長をもつ。
1 品質の安全性を向上
フィルムの温度や位置の調整など、設定条件をデジタル画面で設定できるため、製品の品質が安定する。また、フィルム装着時に作業上のリスクが想定される危険箇所12カ所に自動停止するインターロック機能を搭載し、巻き込みの可能性を排除した。
2 コストメリットで環境に配慮
フィルムをつかむ機構にPTPシステムを応用し、マルチパックの型抜き方法により廃材フィルムを最大約51%削減した。フィルムを停止時に冷却するエアーブローを廃し、さらに、運転中にちり付着防止とシート冷却するエアーブローを間欠式にした結果、消費エアーが30%削減した。
(画像はプレスリリースより)
CKD株式会社プレスリリース
http://www.ckd.co.jp/