プラグインハイブリッド車では世界初
株式会社椿本チエインのEV電力システム「つばきeLINK」は、三菱自動車工業株式会社のプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」から住宅への電力供給を実現した。
同社が2013年に発売した「つばきeLINK」は、V2H(Vehicle to Home)対応の電気自動車(EV)から急速充電コネクタを通じて住宅との交流給電を可能にするV2H機器だ。
V2H機器との相互電力供給はEVのみに適用されているが、三菱自動車「アウトランダーPHEV」はV2H機器との接続中にエンジンが作動しない仕様であることから、今回、EVと同等の適用が認められた。
プラグインハイブリッド車が充電した電気を住宅に供給できるようになったのは世界で初めて。すでに販売されたアウトランダーPHEVでもV2H機器の利用は可能だという。
つばきeLINKの機能
「つばきeLINK」には双方向インバータが内蔵され、V2H対応EVとビルディングや工場などの電力網を双方向につなぐ。施設への給電、EVへの充電に加えて、給電、充電の制御を設定した給電割合や充電時間に従って行う。
給電の運転モードには2つある。平常時は電力需要のピーク時間帯にEVから給電して消費電力のピークカットに貢献する。災害などの停電時には分電盤に電力を供給して、接続された電気機器を使用可能にする。従って、公共施設、マンション、福祉施設、オフィスビルや商業施設での活用が想定される。
三菱自動車では、アウトドアや災害時の避難場所に役立つ100VAC電源(1500W)をオプションで提供する。アウトランダーPHEVから直接家電製品に電力を供給でき、満充電なら一般家庭の約1日分、ガソリン満タン状態なら約10日分に相当する量をまかなえる。
(画像はプレスリリースより)
株式会社椿本チエインプレスリリース
http://www.tsubakimoto.jp/