DBJ環境格付
株式会社日本政策投資銀行(DBJ)は、食品スーパーマーケットを中部地域で展開している株式会社バローに対して「DBJ環境格付」に基づいた融資を行った。
同行は企業の環境経営をサポートするため、独自に開発したスクリーニングシステム(格付システム)で環境経営度を評価、選定し、評価に応じた融資条件を適用。環境格付による融資メニューは世界初の試みで、同行では2004年から運用している。
スクリーニングシートは、外部有識者で構成された環境格付アドバイザー委員会が国内外の環境動向を元に毎年、改訂する。大企業から地域に密着した中堅企業まで業種とも幅広く対応し、評価に際しては担当者に直接インタビューを行う。
バローに対する評価
DBJは、バローが環境負荷の削減を重視し、省エネや食品廃棄物削減などに取り組んでいる姿勢を評価した。具体的には、以下の3点を挙げている。
1 省エネの取り組み
運営する全店舗において消費電力量をモニタリングシステムで把握し、使用状況に対しては省エネ教育やオペレーションの改善指導を徹底している。また、全店舗にLED照明を導入した。
2 食品廃棄物の取り組み
食品廃棄物を削減するため、数値目標の設定、青果センターでの集中加工や食品リサイクルによる回収システムの導入を実行した。その結果、廃棄物の再生利用などの実施率が基準を超えた高水準を維持している。
3 店舗での環境活動
消費者と協力して環境活動に取り組んでいる。9割以上の店舗でレジ袋の有料化を実施し、再生資源回収の実施店舗も拡大中。
株式会社日本政策投資銀行プレスリリース
http://www.dbj.jp/