日本初のESI参加港湾に
東京都港湾局は、東京港が外航船の国際的な環境対策プログラム、ESI(Environmental Ship Index)に国内で初めて参加し、環境負荷の少ない船舶に対するインセンティブ制度を導入することを2015年3月27日に発表した。
ESIとは、船舶から排出される窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染物質を削減するため、世界港湾気候イニシアティブが環境負荷の少ない船舶を環境船舶指数(ESI値)で認証するもの。
参加港湾は、環境負荷の少ない船舶に対して入港料の減免など、ESI値に応じたインセンティブを与える。環境負荷の少ない船舶の入港が増えれば、港湾地域の大気環境が改善される。船会社は入港料の削減を図れ、荷主は消費者に環境に配慮する姿勢をアピールできる。
現在、ESIに参加している港湾、団体は29、認証船舶数は3,192隻となっている。
グリーンシップインセンティブ
今回、東京都港湾局が実施するインセンティブ制度は、「グリーンシップインセンティブ」。東京港に入港するコンテナ船などの外航船を対象に、4月1日から適用する。
内容としては、ESI値のポイントで入港料を減免し、20ポイント以上なら減免割合は30%、30ポイント以上は40%、40ポイント以上は50%になる。
東京都港湾局プレスリリース
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