飼育数量を把握する
NECソリューションイノベータは、水産養殖業向けに、スマートフォンで魚の数を自動カウントする「NECフィッシュカウンター」のサービスを2015年4月から開始する。
水産養殖の現場では稚魚の飼育数を目視でカウントするなど、勘や経験で行っているため、正確な数値に基づいた生産コスト、売上高の把握ができなかった。
同社は、水産資源の持続可能性に貢献する目的で、水産養殖事業をICTで支援する取り組みを行っている。
2014年12月には、クラウドサービス「NEC養殖管理ポータル」を提供して、飼育業務の記録、分析作業の効率化、水質や養殖物の常時モニタリングを実現した。
今回、飼育数量の正確な管理が業界にとって重要な課題ととらえ、簡単で安価に使用できる魚の自動カウントシステムを開発した。
NECフィッシュカウンター
このサービスは、スマートフォンに画像認識技術を活用した専用アプリケーションをインストールして使う。これまで、システムによる魚のカウントには高価な機材を用いていたが、スマートフォンのカメラで魚を自動的にカウントできるようになる。利用価格は、1台の端末で1日当たり3万円だ。
透明なパイプを高速で流れる稚魚を誤差5%の高精度な認識率でカウントする。
また、稚魚を水槽に投入する場合や陸上の水槽から海上の大型いけすに移す場合、正確な数量の把握が可能。屋外の養殖現場や船上など、作業環境に合わせてパイプの認識範囲、魚の流れる向きを設定できる。
購入した稚魚数を設定すると、投入にかかる時間が自動的に予測できるカウントダウン機能もあり、作業の効率化が図れる。
(画像はプレスリリースより)
NECソリューションイノベータ株式会社プレスリリース
http://www.nec-solutioninnovators.co.jp/