広がるプラスチックパッケージの活用
大日本印刷株式会社(DNP)は、刺激性の強い内容物に耐えるプラスチック製パッケージ「DNP耐内容物包材(ラミキープ)」を開発した。
ガラス瓶や缶に代わるパッケージとして、使い勝手がよく廃棄しやすいという理由から、プラスチックフィルムの活用が進んでいる。
一方で、プラスチックにはアルカリ、酸、香料など、刺激の強い成分に対しては耐久性に難があった。
例えば、医薬品の発布剤や消毒用の高濃度アルコール、タバスコやカレーの香辛料、液体入浴剤や農薬。これらを従来のフィルムに入れると、浸食したり貼り合わせが剥離したりして、液が漏れる、開封しづらいなどの問題が生じた。
「高機能フィルム展」に出展
同社は、アルコール度数70%に耐える包装材料を2007年に開発しているが、今回、これまでの材料や製造方法を改良し、アルコール度数99.5%まで耐久性を向上させることに成功した。
「DNP耐内容物包材(ラミキープ)」は、高濃度アルコール以外の強い刺激にも効果がある上に、保存期間が長期になっても開封のしやすさに影響しない。
最内層に使用していたエチレンメタクリル酸共重合樹脂(EMAA)フィルムをポリエチレン(PE)フィルムに替えたことで、一般的で安価な材料を用いながら、優れた耐久性をもつ製品に仕上げている。
新製品の発売は2015年4月に予定している。また、「第6回高機能フィルム展」(2015年4月8日~10日、東京ビッグサイト)のDNPブースにて展示する。
大日本印刷株式会社プレスリリース
http://www.dnp.co.jp/news/10108919_2482.html第6回高機能フィルム展
http://www.filmtech.jp/