環境影響評価を終了
湯沢地熱株式会社は、秋田県湯沢市での「山葵沢地熱発電所」の建設工事を平成27年5月25日に開始した。
同社は電源開発株式会社と三菱マテリアル株式会社、三菱ガス化学株式会社が、有望な地熱資源を確認された山葵沢地域で地熱調査を行い、事業化を検討する目的で、平成22年4月に共同出資して設立したもの。
平成23年11月~平成26年10月に周辺への影響を予測、評価する環境影響評価(環境アセスメント)を実施し、このたびの着工に至った。同発電所の出力は42,000キロワット、運転開始は平成31年5月を予定している。
地熱発電
地熱資源は純国産の再生可能エネルギーとなり、国内の資源量はインドネシア、米国に次ぐ世界第3位だが、現在、発電に使われている量は全体の2%程度。
CO2排出量が1キロワット時わずか13グラムで石油火力より700グラム以上少ない。電力の供給源として、また、CO2排出量を抑制する点でも、地熱発電事業の拡大は期待されている。
火山地帯の深さ数キロメートルにあるマグマ溜り(だまり)に地下水が浸透すると、高温熱水が蓄えられる。生産井を掘削して取り出した熱水を蒸気と熱水に分離させ、蒸気でタービン発電機を回して発電する。これが地熱発電のしくみだ。
熱水の一部を清水と熱交換して給湯や暖房、融雪に活用、残りの熱水は地下深部に戻される。タービンで使用された蒸気は復水器の冷却水で温水に、さらに冷却塔の空気で冷却水になって再利用される。
(画像はプレスリリースより)
湯 沢 地 熱 株 式 会 社、電 源 開 発 株 式 会 社、三菱マテリアル株式会社、三 菱 ガ ス 化 学 株 式 会 社 プレスリリース
http://yuzawa-geothermal.com/