「ワイヤレス2015」で展示
三菱ガス化学株式会社は、直接メタノール形燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell、DMFC)を用いた電源装置を2015年5月27日~29日に開催される「ワイヤレスジャパン2015(東京ビッグサイト)」に出展する。
DMFCは水素に変換せずにメタノール水溶液を直接燃料とする固体高分子形燃料電池のことで、災害時の非常用電源、屋外用の電源などへの活用が期待されている。
今回、NHKと共同開発した「500W級 DMFC 定置型非常用無停電電源装置MGC-FC56」と「250W級 DMFC 可搬型電源装置MGC-FC44」を紹介する。
同展示会は、近距離無線やウェアラブル端末、環境発電などのモバイル、ワイヤレスに関わる製品、サービスを一堂に集めたトレードショーとして開催される。
DMFCの特長
DMFCは、従来の水素を用いた燃料電池より取り扱いや保管、輸送が容易な上、安全性が高い。無停電電源装置に使用されるリチウムイオン電池などの二次電池より長時間、バックアップできる。
また、ガソリンなどが燃料になる内燃機関発電池と比べて、長期間、燃料を保存できる。運転時の騒音の少なさと、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(Sox)、一酸化炭素を排出しないことから、屋内での使用も可能だ。
NHK静岡放送局、NHK放送技術局の協力で、基地局舎内での非常用電源やゴルフ中継などに試験運用した結果、安定した稼働が実証された。
定置型と可搬型の2種類があり、携帯基地局のバックアップ電源や非常用電源、屋外用やレジャー用電源などの用途が考えられる。
(画像はプレスリリースより)
三菱ガス化学株式会社 プレスリリース
http://www.mgc.co.jp/php/files/150520.pdfワイヤレスジャパン2015
http://www8.ric.co.jp/expo/wj/index.html