エコナノラベル
株式会社サトーは、焼却時に発生するCO2を削減する技術「エコナノ」を使ったラベルのラインアップに、GHS対応ラベルを新たに追加した。
エコナノとは、東京理科大学の阿部正彦教授と同大学発ベンチャー企業のアクテイブ株式会社、サトーホールディングス株式会社が共同開発したナノテクノロジーによる世界初の技術だ。
燃焼時に発生したCO2を吸収して閉じ込めるナノベシクルカプセルによる「化学吸着」と、発生したCO2の炭素分を灰(炭化物)として残す「炭化反応」によりCO2を削減する。
エコナノ製品は、シール・ラベル、感熱紙、樹脂ペレット、ストレッチフィルムなどの素材を、CO2削減効果を持つエコマテリアルとして開発したもの。今回、エコナノを適用したラベルの基材は、焼却して発生するCO2が通常のラベルより約20%削減できた。
GHS対応ラベル
GHS(The Globally Harmonizing System of Classification and Labelling of Chemicals、化学品の分類および表示に関する世界調和システム)は、世界的に統一されたルールに基づく化学品の危険有害性情報を開示するシステムだ。
デジタル印刷機「High彩(はいさい)」により、GHSに対応した高品質なエコ素材ラベルとして製造したのがGHS対応ラベル。さらに、大量から小ロット印刷まで、また、1枚ずつの連番や注意書きなど、異なる情報での多品種印刷も可能。
同社は、CO2削減効果と必要枚数分のみに対応できる新製品のGHS対応ラベルの提供で、化学メーカーの環境負荷の低減や在庫管理のコスト削減などに貢献していく。
(画像はプレスリリースより)
株式会社サトー プレスリリース
http://www.sato.co.jp/topics/2015/06-17-coghs.htmlエコナノ
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