協定を締結
川崎市と昭和電工株式会社は、使用済みプラスチック由来の水素を活用した低炭素水素社会の実現を目指す協定を2015年7月28日に締結した。
川崎市は、2015年3月に「水素社会の実現に向けた川崎水素戦略」を策定し、多様な事業者とのプロジェクトを通して水素エネルギーの活用に取り組んでいる。
昭和電工とは、同社の「使用済みプラスチック由来低炭素水素を活用した地域循環型水素地産地消モデル実証事業」が環境省の「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択されたことを受けて、水素を活用した統合的システムの地域実証について連携・協力する。
使用済みプラスチック由来の水素を活用
昭和電工は、川崎市の「川崎エコタウン事業」の一環として、2003年から川崎事業所のアンモニア製造工程で使用済みプラスチックから水素を取り出す製造方法を導入してきた。
プラスチックを原料とするため化石燃料の消費を抑制し、製造工程で発生した二酸化炭素をドライアイスに再利用するなど、環境負荷の少ない製造方法である。
両者はアンモニア製造用以外の水素の活用について検討した結果、このたびの実証事業に至った。川崎臨海部の需要者に使用済みプラスチック由来の水素をパイプラインで輸送後、純水素型燃料電池によりエネルギー利用する技術を実証する。
川崎市は主に参加事業者間を調整し、許認可聖徳関連を支援し、昭和電工は水素の製造・供給とサプライチェーンに必要な技術を実証する。
(画像はプレスリリースより)
昭和電工株式会社 プレスリリース
http://www.sdk.co.jp/news/2015/15098.html