「エコステ」のモデル駅
株式会社GSユアサは、JR福島駅にリチウムイオン電池約500キロワット時と太陽光発電用の防災対応型パワーコンディショナ2セットを納入したことを2015年7月29日に発表した。
同駅は、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が取り組んでいる「エコステ」のモデル駅に指定されている。
「エコステ」とは、駅に省エネルギー・再生可能エネルギーなどのさまざまな環境保全技術を導入し、運用する計画のことである。
同駅にはすでに三菱電機株式会社から電力供給システムが納入され、太陽光などの自家発電により、駅で消費する電力の23%をカバーしている。
今回、新たにリチウムイオン電池を導入したことで、災害などの停電時に非常用負荷に供給される電力は最大12時間に及び、防災拠点として同駅を活用できるようになった。
大規模な蓄電システムを構築
このリチウムイオン蓄電システムは複数のリチウムイオン電池モジュールを直列または並列に組み合わせるもので、電圧や蓄電池容量がカスタマイズしやすい。また、セル性能やユニット間の抵抗にばらつきが少ないため蓄電システムの性能が発揮しやすい。結果として、大規模な蓄電システムの構築が可能になっている。
リチウムイオン電池の全セル電圧、全モジュール温度、全ユニット電流は電池管理装置が常時監視し、パワーコンディショナや監視・制御システムの出力もできるようにしている。複数のモジュールを直列に接続した1群ごとの独立制御となっているため、メンテナンスの際にはシステムを停止する必要がない点も、このシステムのメリットである。
(画像はプレスリリースより)
株式会社GSユアサ プレスリリース
http://www.gs-yuasa.com/jp/nr_pdf/20150729.pdf