都市ガスのインフラを活用
西部ガス株式会社は、都市ガスを利用した商用の燃料電池自動車用水素ステーション「東浜水素ステーション」の建設を、平成27年9月16日に開始した。
同社は、総合エネルギーサービス企業として、環境性の高い燃料電池自動車(FCV)に水素を供給するステーションの建設計画を進めてきた。このたび、九州で初めてとなる都市ガスを利用した商用の水素ステーションを福岡市東区東浜にて着工することになった。
同ステーションは都市ガス(天然ガス)を原料に水素を製造するため、都市ガスのインフラを活用して、安定的な供給を実現する。運用開始は平成28年3月を予定している。
ステーションの設備
「東浜水素ステーション」はステーション内で水素を製造するオンサイト方式とし、FCVに水素を充填する機能に加えて、水素製造設備のないオフサイト方式ステーション向けに水素を払い出す機能を備えたものにする。また、運用開始時には2台のFCV(トヨタ自動車「MIRAI」)を常置する計画である。
ステーションの仕組みは、水素製造装置により都市ガスと水を約800度で反応させて水素を製造する。その水素を圧縮機で圧縮した後、圧力を高めた水素を蓄圧器に貯蔵しておく。水素を供給する際には、ディスペンサーを用いてFCVの燃料タンクに充填を行う。
(画像はプレスリリースより)
西部ガス株式会社 プレスリリース
http://www.saibugas.co.jp/info/kouhou/htmls/nr947.htm