水力発電の代替に
横河電機株式会社は、2015年9月8日、子会社のヨコガワ・アメリカ・ド・スルがブラジル最大のバイオマス発電プラント向けの制御システムを受注したと発表した。
ブラジルをはじめとする南米諸国における主要な電力源は水力発電だが、水不足の恒常化により供給が不安定になっている。ブラジルはユーカリパルプやサトウキビの生産高が世界一であるため、水力に代わる新たな発電所としてバイオマス発電プラントが有力視されている。
ユーカリを燃料に
発電・売電を手がけるボルト・エネルジーアス(Bolt Energias)社は、ブラジル北東部のバイーア州にバイオマス発電プラントを建設している。3基の発電ユニットで構成され、総出力は15万キロワットに及ぶ。このプラントではユーカリを計画栽培し、木質バイオマスを燃料とする計画である。
このたび、ヨコガワ・アメリカ・ド・スルは、このバイオマス発電向けの統合生産制御システムや安全計装システムなどを受注し、エンジニアリングから据え付け支援、試運転までを担当する。電力系統に接続するのは2017年中頃の予定。
今後、同社は南米諸国の安定的な電力供給に貢献する方針である。
横河電機株式会社 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/