最高水準の発電効率と環境性能
株式会社IHIは、株式会社神戸製鋼所(以下神戸製鋼)に、世界最高水準の石炭火力発電技術と環境対策技術を備えた超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラ(以下USC)を同社に納入すると2015年9月29日に発表した。
このUSCボイラは、蒸気条件が温度593℃以上、圧力24.1Mpa以上の超高温・超高圧化(Ultra Super Critical)により発電効率の効率化を図り、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を低減するものである。
さらに、排煙脱硝装置とガスガスヒータ装置を併せて納入して、煙突から排出される排ガスのクリーン化を国内最高水準の環境規制値とすることを目指している。
高効率のボイラで実績
同社は発電機器・システムの事業を展開し、発電効率を高め、環境性能に優れたボイラはその中核を成す。USCボイラを国内で最初に納入したほか、石炭火力発電ボイラや環境設備を国内外で設置している。
国内で有数の規模をもつIPP(独立系発電事業者)神戸製鋼に対して、同社は大型石炭火力発電ボイラを2004年に納入した実績があり、その効率、運用性への評価がこのたびの受注に結び付いた、としている。
今回、神戸製鉄所内に建設する火力発電所向けにUSCボイラ2基とガスガスヒータ装置を設計から建設まで請け負う。2基はそれぞれ2021年度、2022年度に運転を開始する予定である。
(画像はプレスリリースより)
株式会社IHI プレスリリース
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