電源・配線が不要
ローム株式会社は、同社のLED照明とEnOceanスイッチシステムが「第51回京都非公開文化財特別公開」に採用されたと2015年10月30日に発表した。
同社のLED照明は半導体技術を活用することで、広がりをもち、ぎらつき・眩しさを抑えて目に対する刺激の少ない明かりである。
LED照明用スイッチのEnOcean(エンオーシャン)システムは、自己発電の無線スイッチ。ボタンを押すエネルギーを電気に変換し、発生した小さな電気で無線を飛ばして離れた場所にある照明を点灯する仕組みである。無線通信のため、電源・配線・メンテナンスの一切が不要となる。
ヨーロッパで高評価
今回、「京都非公開文化財特別公開」(2015年10月30日~11月8日)で公開される「昼の部」19カ所と「夜の部」2カ所の内、同社のLED照明システムは、上賀茂神社、下鴨神社の「夜の部」において夜間ライトアップを行う。
また、両神社で開催される石見神楽や今様(白拍子舞)の奉納では、EnOceanスイッチが舞台照明の切り替えに採用されるなど、世界遺産の建築や舞の荘厳な魅力を引き立たせる役割を果たしている。
同社ではこれまでにこのシステムを、奈良県の當麻寺やヨーロッパのビルの照明スイッチ、歴史的建造物などに導入した実績をもつ。今後は、その特長を生かし、国内の寺社などの照明スイッチに加え、盗難・不法侵入防止を目的とするセキュリティ用途での使用を期待している。
(画像はプレスリリースより)
ローム株式会社 プレスリリース
http://www.rohm.co.jp/