何度でもリサイクルできるケミカル技術
帝人フロンティア株式会社と旭化成アドバンス株式会社は、2015年10月30日、共同で展開する学校体操服のリサイクル活動「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」(通称tioproティオプロ)に、吹田市立千里丘北小学校が大阪府内の学校で初めて参画したと発表した。
この活動は、帝人グループが展開する循環型リサイクルシステム「エコサークル」を活用している。
同グループでは、国内外の160社を超えるアパレルメーカー、スポーツメーカーと共同で商品の開発・回収・リサイクルに取り組んでいる。
その活動の核になるのが、同グループが開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術。分子レベルまで分解した後、石油から製造したポリエステル原料と変わらない品質のポリエステル繊維に再生する。繰り返しのリサイクルが可能で、品質劣化を防ぎ、廃棄物も削減する。
学校から自治体へ
「tiopro」では、まず、帝人フロンティアまたは旭化成アドバンスが製造したリサイクル可能なポリエステル繊維製の体操服を学校で採用することから始まる。体操服が不要になった時点で、生徒から先生に手渡すなどして回収する。回収した体操服を「エコサークル」で再生する仕組み。
両社はこの活動を学校単位から自治体単位へと拡大することを考えている。すでに、京都市が2010年から参画して、体操服を域内の学校に推奨する、あるいは回収時の実務や経費を負担している。
このたびの千里丘北小学校は、生徒の環境意識を育む環境教育としての効果も期待して活動に加わった。両社は、吹田市の他の学校の参画を推進するとともに、吹田市自体に活動が拡大することを目指していく。
(画像はプレスリリースより)
帝人フロンティア株式会社・旭化成アドバンス株式会社 プレスリリース
http://www.teijin.co.jp/news/jbd151030_02.pdf