薄型テレビのリサイクルに対応
三菱マテリアル株式会社は、2015年11月18日、自社開発した薄型テレビ分解システムを東日本リサイクルシステムズ株式会社に導入・実用化したことを発表した。
薄型テレビは2000年代から需要が増加し、2009年4月には家電リサイクル法の対象品目に追加されている。同社は、国内の年間リサイクル台数が2014年度の約83万台から、2020年には8倍以上の約700万台に達すると見込んでいる。
現在、同社グループは、国内シェアの約17%を占める年間約14万台の薄型テレビのリサイクルを実施しているが、拡大するリサイクル需要に対応するため、このたび、リサイクル設備を強化するに至った。
コンベヤートラッキング技術を導入
分解システムは、薄型テレビの分解工程にコンベヤートラッキング技術を導入したもので、コンベヤーで連続搬送される薄型テレビの背面カバーやプリント基板のねじをカメラで検知し、ロボットが追跡してねじを取り外す。
ねじの検知の精度、取り外しの成功確率とも80~90%以上の高確率を実現し、夜間の自動運転も可能だ。同社は、この分解システムを他の家電製品のリサイクルに適用するとともに、関連業界に販売することも考えている。
(画像はプレスリリースより)
三菱マテリアル株式会社 プレスリリース
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2015/15-1118.html