雪や氷を冷熱エネルギーに「雪氷熱利用」
札幌市では地球温暖化対策として、太陽光・水力・風力・バイオマス等さまざまな新しい再生可能エネルギーが導入されています。
その特徴的な一つが、雪の多い地方ならではの「雪氷熱利用」です。
「雪氷熱利用」とは、冬に積もった雪や凍結した氷などを夏まで保管し、その溶けた冷水や冷気を冷熱源としてビルの冷房や農作物などの冷蔵などに利用するものです。
札幌市で実際に「雪氷熱利用」されている場所
札幌市の「雪氷熱利用」で最も大きい施設が「山口斎場」で、貯雪量は約2500トン。建物内に雪を貯めておく貯雪庫がある施設としては国内最大級です。
続いては、「モエレ沼公園」にある“ガラスのピラミッド”。ここの貯雪庫は、約1580トンの貯雪量を誇り、年間約30トンのCO2削減効果が見込まれています。
この他、札幌駅北口広場に「都心北融雪槽」があり、貯雪量は約1000トン。JR札幌駅北口周辺地区の冷房を行う熱供給事業(事業者:株式会社札幌エネルギー供給公社)に使われています。
編集部 つつみ さえこ
「雪氷熱利用」札幌市ホームページ
http://www.city.sapporo.jp/kankyo/energy/shokai/snowi