NECがリチウムイオン家庭用蓄電システムを量産化へ
2月14日、NECがリチウムイオン電池の家庭用蓄電システムの量産化をスタートさせた。昨年の夏から神奈川県の相模原事業場で少量生産をしていたが、山梨県のNECコンピュータテクノ甲府事業所に新設した1万台のラインで量産を開始する。2013年度の下期には更に1ラインを増やして年産2万台にするとSankeiBizが報じている。
大手電気会社が参入
家庭向けリチウムイオン蓄電池の事業は、再生可能エネルギーの買い取り制度や消費者の省エネ意識の高まりを背景に伸びている。太陽光などで自家発電した電力などを蓄えておく家庭向けリチウムイオン蓄電池の事業に参入、強化する大手電気会社も増えている。
デジタル家電の不振が続き、蓄電池は数少ない成長分野と期待され各社のシェア獲得争いが白熱しているが、蓄電池事業の先には省エネ次世代住宅などの世界レベルの巨大市場が控えており、負けられない戦いになっている。
リチウム蓄電池
腕時計や電卓などに用いられており軽量小型で自己放電が少なく、長時間繰り返して使えるのが特長のリチウム蓄電池。これまでの鉛蓄電池と比べると夜間に電力を溜めて日中に使用する節電対策に適しているという。
NEC
http://www.nec.co.jp/energy/SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp