三菱重工業が2015年目標に大型洋上発電風車を開発・販売へ
三菱重工業が油圧ドライブトレインを採用した世界初の大型風力発電設備の試験運転を開始した。7000キロワットの洋上風力発電開発を加速し、2015年の販売を目標としている。
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日本企業初の国際市場参入
欧州を中心に洋上風力発電は急拡大しており、三菱重工は国際市場に日本企業初の参入を目指している。既に、横浜製作所で試験機の運転を始め、英国や福島県沖でも実験を進めているという。
新型油圧ドライブトレイン
新型油圧ドライブトレインは英国のアルテミス社(210年に買収)と共同で開発した。油圧ドライブトレイン採用の理由は、大型化の課題である増速機やインバーター(電気の直流を交流に変換する装置)が不要で、高い効率性と信頼性を実現でき、コストの面でも有利になる。
陸地より強い風が吹く洋上は風力発電に適した場所だ。2020年代には世界設備容量が4万メガワット(今の約10倍)まで伸びると予想され、海外のメーカーがこぞって大型発電の開発に挑んでいる。
日本政府、風力発電を推進
太陽光に並び地球に優しいエネルギーの風力発電。政府は官民一体となって北海道・東北地方に、これから10年で国内の風力発電設備を現在の3倍に増やす方針を明かしている。
設備費が安い、クリーンエネルギーなどがメリットだが騒音や景観への配慮などがデメリットとされている。洋上風力発電にした場合少なくとも騒音に関してはクリア出来るようだ。
三菱重工
http://www.mhi.co.jp/news/story/1301245310.html