富士山の地下水で省エネに乗り出す
静岡県が2013年度から富士山の地下水を利用して冷暖房をする新型の熱交換システムの実証実験に乗り出す。(毎日新聞より)
新型の熱交換システムとは?
従来のような地下水をくみ上げる方式では無く、不凍液が電動で循環する採熱管を井戸に投入する。この地下水をくみ上げない方式は県内で初めての試みだという。
適地の富士山周辺
富士山の地下水は年間を通じ、水温15度と安定しており、静岡県は富士山周辺にある2つの井戸に新型熱交換システムを設置する計画だ。
冬暖かく、夏冷たい地下水を、ヒートポンプ熱交換器に通して利用すれば、冷暖房機の熱効率を大幅にアップでき、CO₂排出量が減り電気代も節約し、省エネ効果は高い。
現在、富士山周辺に存在する約1,800の井戸の多くが工業用水をくみ上げるための井戸で、利用している企業は新型熱交換システムを導入しやすい基盤があるという。また、地下水をくみ上げないため地盤沈下につながらないのも利点だ。
ヒートポンプとは?
少ないエネルギーで、空気中などから熱を集めて、大きなエネルギーとして利用する省エネ技術のこと。 エアコンや冷蔵庫、エコキュートなどにも利用されている。
静岡県 公式サイト
http://www.pref.shizuoka.jp/毎日新聞
http://mainichi.jp