阪大グループ、環境に優しい紙の太陽電池を開発!
大阪大学の能木雅也准教授(産業科学研究所)を中心にしたグループが木材パルプを原料にした環境に優しい
紙の太陽電池を開発したと毎日新聞が報じている。
厚さ1ミリ以下
開発された太陽電池は製造コストが従来の10分万分の1、厚さ1ミリ以下で折りたため、災害発生時に被災地などで使えるという。
また、素子(光エネルギーを太陽エネルギーに変換する部分)には一般的に使用されているシリコンなどを使わず薄い膜状になる有機物質を使用、銀のワイヤを用いて配線した。
省エネ・環境に優しい
試作品は立て2センチ、横5ミリ。太陽電池の基板には、素子に太陽光が届くよう、透明ガラスやプラスチックを使うのが一般的だが、今回は木材パルプ繊維の厚さを15ナノメートルの超極細・透明にし基板にした。実用化製造コストはプラスチック基板の500分の1~5000分の1、ガラス基板の約10万分の1になる。
製造方法は、これまでの加熱によって配線を基板に付ける方法から、加圧する方法に改め、消費エネルギーを少なくした。しかし、素子が水や酸素に触れると劣化し、発電できなくなる性質の改善課題があり、実用化は数年後を目指している。
レジャーなどでの実用化や超薄型電子ブックなど様々な用途に対応して行きたいという。
毎日新聞
http://mainichi.jp大阪大学
http://www.osaka-u.ac.jp/ja