走行試験に成功!JR西日本の技術開発
西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)が8日、「車上主体列車制御システム(無線式)」と「バッテリー電車」の走行試験を行ったと発表した。
「車上主体列車制御システム」でコストを削減
「車上主体列車制御システム(無線式)」とは、列車が自らが位置を検知し、ブレーキ制御パターンを作成して速度制御を行うシステムで、本システムが導入されれば保守作業の省力化や経費の削減が期待できる。
走行試験は、2013年2月・3月にかけて嵯峨野線亀岡~園部駅間(約14キロメートル)で実施され、基本の動作確認や、地上の無線基地局の切替確認などが行われた。
環境に優しい「バッテリー電車」
「バッテリー電車」とは、停車中に運転に必要な電力を充電し、非電化区間でも走行できる鉄道システムで、本システムが導入されれば現在、JR西日本が消費するエネルギーの約8割を占める列車運行のエネルギーを低減できる。
走行試験は先月、山陽本線網干~有年駅間(約18キロメートル)で実施され、実用に向けた確認が行われた。
編集部 つつみ さえこ
「「車上主体列車制御システム(無線式)」、「バッテリー電車」の技術開発について」西日本旅客鉄道株式会社
http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/03/