アフリカ4か国の観光省庁職員、日本のエコ観光を学ぶ
アフリカのブルンジ、コートジボワール、セネガル、ガボンの4か国の観光省庁職員らが、日本での地域文化活用や自然環境に配慮した観光開発、エコツーリズムなどを学び、富山市東黒牧の富山国際大学で成果発表会を行ったと読売新聞が報じている。
研修は「国際協力機構」が企画、ブルンジ、コートジボワール、セネガル、ガボンの4か国の観光関係・省庁などの職員ら計11人が参加。研修員は富山県の氷見市、五箇山、立山などのほか、岐阜県高山市や沖縄県東村も訪問、地域文化の活用方法や自然環境を考えた観光開発、エコツーリズムなどを学んだ。
成果発表
研修員らは地域を基盤にした教育・研究を通じ、企画力・プレゼンテーション能力を養成する「観光専攻」がある富山国際大現代社会学部・教員による講義を受け、国ごとに帰国後の行動計画をまとめた。
セネガルのダロ・サルさんは、マングローブ林などに恵まれ、バードウオッチングの聖地として有名な世界遺産のデルタ地帯があるシネ・サルーム地方の観光振興策を発表した。
研修で廻った各地を参考に、自国での海岸部の森林保全・漁業資源の乱獲防止などを盛り込んだ計画を発表。地域住民による地場産の直売店や宿泊施設を作ることで収入を得、観光客を誘致したい意欲を話した。
発展途上国の観光産業諸問題
途上国は外貨を獲得する手段として観光に力を入れている。観光産業は大量の資本を必要としない一方、旅行産業は世界で規制の少ない産業の一つだと言われている。
観光産業は動植物の生態系や地域、文化に大きな影響力を与える危険性がある。また、旅行関連の経済活動はエネルギー・水・その他の資源を大量消費し、地元が対応しきれないほどの環境汚染と廃棄物をもたらす危険性もある。
富山国際大学
http://www.tuins.ac.jp読売新聞
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