インドでサリーが洗える洗濯機が好評
インドのサリーは普段着としても着用されるため洗濯回数が多い。しかし従来の洗濯機には2種類の洗い方しかなく、消費者から不満が出ていた。その声に応え、今年の2月にパナソニックがサリーを簡単に洗える「デイリーサリーコース」付きの全自動洗濯機を売り出し、好評だと毎日JPが報じている。
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不満の内容
インドでの従来の洗濯機は「標準コース」「ソフトコース」の2種類の水流による洗い方を用意しているが、標準では生地が傷みソフトだと汚れが落ちないと不満が上がっていた。
ベストの水流を発見
パナソニックのランドリー・クリーナー事業部、池田実参事は現地で20種類以上のサリーを購入、サリーの研究に取りかかった。サリーの素材には絹・綿・化繊などがあり、絹のサリーをソフトコースで洗うと、生地は傷まないが汚れは落ちない。絹にベストの水流を発見したが、今度は綿のサリーの汚れが落ちない。
水流の強さと共に、水流を起こす羽根も微調整しながら100回以上の実験を半年以上かけた結果、絹でも木綿でも化繊でもサリーなら何でも洗える水流にたどり着いたという。
省エネにも貢献
インドでは都市部でも週に2~3回停電することもある。従来の全自動洗濯機は電気復旧後に、再度初めから洗濯を始めるため電気と水が無駄になっていた。しかし「デイリーサリーコース」付きの全自動洗濯機は停電時の状態から運転再開する機能を持つため省エネにも貢献している。
価格は従来品より約3割高く、インドの平均月収から考えると高価な買い物となるが反響は大きいそうだ。パナソニックは2013年度は15万台販売を目指している。
パナソニック
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